今の時代、コンピュータが使えなくては仕事ができないし、外国とのかかわりをもとうとしたらインターネットが重要なコミュニケーションの手段となる。その際、文字コードのことも知っておく必要がある。
なぜコンピュータを使うのか、コンピュータはどういう使い方ができるのかを知るためには、まずこの本を読むといい。文科系の人間にこそコンピュータは役に立つし、また必要な道具なのだということを説得力をもって主張している。英語以外の外国語をやる人には特に参考になる点が多い。
変化の激しいコンピュータの世界であるから、1996年刊の本書の情報には、部分的には古びてしまったものもあるが、基本的な考え方は今日でも示唆に富むものである。
どちらもテキスト処理のための良き参考書。「コーパス言語学」の専門家ではなくとも、教育や研究の分野で外国語のテキストデータを利用したいと考えている人に推薦する。
なお、中尾氏には他にも
著者は日本でのインターネットの草分け。インターネットとは何か、何ができるか、現在どういう問題や課題を抱えているか、今後の展望は・・・など、この本を読めばひととおり理解できるだろう。
上掲書のいわば続編にあたる。そのわずか3年間で、インターネットは著者の予想もはるかに越えて急速に普及し、われわれの生活にもすでに大きな影響を与えはじめている。インターネットをどう使っていったらよいかを考えるため、「本書は、すべての人のためのインターネットが、すべての人によってつくられてゆくときに、少しでも役に立つことを願って」書かれている。
これら2冊も今となってはインターネット入門書の「古典」のようになってしまった。ただ、変化の激しさに目を奪われるのではなく、インターネットとはそもそもどういうものかを理解しようとするためには、やはりまっさきにあげてしかるべき本であろう。
最近の情報については以下を読むといいだろう。
フランス語学習者に限らず、スペイン語、ドイツ語など、英語以外の西欧言語を学んでいる人に利用してもらいたいと思って出版しました。MacintoshはOS 7.5 から8.1まで、Windows は 95/98 までをカバーしています。
日進月歩ならぬ分進秒歩のこの時代、だいぶ古めかしくなってきましたが、考え方の基本は変わりません。たとえばWindows Me は、画面のデザインが少し変わりましたが、フランス語など欧文入力のための設定の仕方はWindows 98 と基本的には同じです。(ただしMacについては、その後のOSで検証していませんので、なんともいえません。)
残念ながらInternetやE-mailについての解説や情報が不足しています。新版を出すか、あるいはホームページで補足するか、いまだに思案中です。
研究・教育にコンピュータをどう使ったらよいかと考えているひとには、この本が参考になるでしょう。
コンピュータを使いこなすようになると、実際に使用できる文字にいろいろと制限があることがわかってくる。
これらの問題には、すべて文字コードが絡んでいる。ところがこれまで、文字コードについて初心者にもわかるように解説した本がまったくといってよいほどなかった。
本書は、初心者にも理解できるように図表や画像を多数用いながら、文字コードのことをわかりやすく解説している。それだけでなく、上にあげたような問題で悩んでいる人に、現時点で可能な解決手段を提示してくれてもいる。
その他にも、次のような人たちに本書を推薦したい。
長崎外国語大学の学生は、全員「英語以外の外国語を(も)学んでいる/使っている人」に該当するから、迷わずこの本を読むように!
「文字コード」についてもう少し詳しく知りたいと思う人は、この本をすすめる。「文字コード」とは何か ― その基本的な考え方 ― から、国際文字コードとしての漢字、文字コードにおけるグローバル・スタンダードの問題などが取り上げられている。文字の処理は文科系のコンピュータ技術の基本であり、コンピュータを使って仕事をしている我々すべてに関わる問題といえるだろう。とくに漢字処理や多言語処理で頭を痛めている人には必読書。
加藤氏のWebサイト「ほら貝」のなかの 文字コード問題を考えるにもどうぞ。
コンピュータを使って仕事をするようになると、「文字コード」についての知識が必要になる。日本語・漢字処理の問題だけでなく、コンピュータと言語の関係を考えさせる好著である。