フランス語専攻生に推薦するフリーソフト
2024年11月18日 情報更新
Officeソフト(ワープロ、表計算、プレゼンテーション、ドロー、データベースなど)
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LibreOffice(Libre はスペイン語風に「リブレ」と読みます)
Microsoft Office 互換の無料 Office ソフト。ワープロ、表計算、プレゼンテーション、ドロー、データベース、数式エディタがそろっています。Microsoft Office 2007/2010で作成したファイルも開いて編集することができます。
LibreOffice は、次にあげる OpenOffice 開発グループが独立して開発を続けているソフトです。開発の速度や互換性などをみると、LibreOffice の方に軍配が上がるようです。(Libre Office を使うためには、JRE(Java実行環境)をインストールする必要があります。)
Extensions(拡張機能)の中には、各言語の辞書(スペル・チェック)、文法チェックなどがあります。フランス語については以下が利用できます。
- Dictionnaires français (フランス語辞書=スペル・チェック)
・4つの辞書があります。通常は Le dictionnaire «Moderne» を使えばよいでしょう。
・フランス語の専門家は他の3つの辞書のうち、自分の専門に適した辞書を選んでください。
- Grammalecte (Correcteur grammatical pour le français =フランス語文法チェック)
- Correcteur terminologique français
その機能については、フランス語で次のように説明されています。フランス語がわかる人は使ってみてください。
Propose de remplacer des termes étrangers par les termes français recommandés officiellement, par exemple "mail" par "courriel" ou "camping-car" par "autocaravane". Les termes étrangers et les termes français sont extraits de la base de données FranceTerme.
LibreOffice の“ポータブル版”LibreOffice Portable をUSBメモリにインストールすれば、USBメモリで持ち運べるようになります。辞書機能も組み込めるので、大変便利です。
なお、出先のPCにJRE(Java実行環境)がインストールされていない場合もあるので、jPortable(portable Java runtime environment)をあわせてダウンロードし、LibreOffice Portable と同じUSBメモリーにインストールしておくと良いでしょう。
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OpenOffice
Microsoft Office 互換の無料 Office ソフト。ワープロ、表計算、プレゼンテーション、ドロー、データベース、数式エディタがそろっています。ただし、Microsoft Office 互換といえるのは、厳密には「Microsoft Office 2003」までです。
2011年6月以後は、Apache OpenOfficeというプロジェクトおよびプロダクツ名称で開発・供給されています。
Open Office を使うためには、JRE(Java実行環境)をインストールする必要があります。
- SoftMaker FreeOffice
Microsoft Office 互換の無料 Office ソフト(ワープロ、表計算、プレゼンテーション)。Windows版、Mac版、Linux版があります。ダウンロードはこちらから。
テキストエディタ
- EmEditor Free
作者のサイトに「最高の無料のテキストエディタが必要なら、EmEditor Free が最適かもしれません」とあります。私自身、長年 EmEditor(Professional版=有料)を愛用しているので、作者のこの言葉を信じてよいと思っています。
- Mery
軽快で初心者にも簡単に扱えるが、機能は十分なテキストエディタ。フランス語のテキスト処理(検索・置換も含めて)も問題なくできます。作者のホームページからもダウンロードできます。
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Vertical Editor
縦書きができるエディタです。最初から原稿用紙の形で原稿を書き、その形で印刷できます。1ページあたりの行数、1行あたりの字数が何通りにも設定でき、それをテンプレート(ひな形)として保存しておけば、次回も同じ設定で原稿が書けます。ルビ、縦中横などの機能もあり、縦書き原稿を書く人におすすめしたいソフトです。
レポート作成ツール(1) アイデアをまとめるためのソフト
大学生にとっては、レポートを書くのは重要な仕事のひとつ。しかし、どうアイデアを整理したらよいのか、そこがなかなか難しい。そんなときに役に立つのが「アイデアプロセッサ」や「マインドマップ」というツールです。アイデアをまとめる方法として使えるだけでなく、アウトライン作りにも便利につかえます。試してみて使えると思ったらどうぞ。
- Frieve Editor
- iEdit
すぐ下で紹介するマインドマップのような放射状チャート(ネットワーク構造)と、アウトラインエディターのようなツリー構造とを組み合わせて使えるソフト。アイデアを「目に見える」形で関係づけたり、あるいは階層構造的に整理することができます。
しかも、このソフトは多言語対応で、日本語とフランス語が混在するテキストを書くことも保存することもできます。
マインドマップとはどういうものか、どう使うか、推薦するソフトは
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マインドマップとは
- FreeMind
FreeMind使おう会に行くと、詳しい解説が読めるほか、ダウンロードもできます。フリーソフトとしては十分な機能を備えています。Windows版、Mac版の両方があります。FreeMind Viewer(Android版、iPad/iPhone版の両方あり)を使えばタブレット/スマートフォンで見ることもできます。
なお上のサイトに「FreeMind 1.0.1には、FreeMindファイルのアイコンが白紙になるというバグがあります。初めての方にはFreeMind 0.9.0または1.0.0をお薦めします。」という注意が掲載されていますので、気をつけてください。
また、FreeMindを使うためにはJava Runtime Environment (JRE) がインストールされている必要があります。コンピュータに詳しくない人は、この「FreeMind ダウンロードリスト」の下の方にある「その他全ファイル」→「freemind」→「1.0.0」を開き「FreeMind-Windows-Installer-1.0.0-max-java-installer-embedded.exe」(Java Runtime Environmentが組み込まれているインストール実行ファイル)をダウンロードしてインストールするとよいでしょう。
レポート作成ツール(2) アウトラインプロセッサ
レポートを書くためには、しっかりアウトライン(骨組み)を組み立てる必要がある。そのためのツールとして、アウトラインプロセッサがある。
2つほど紹介するので、試してみて、そのなかから気に入ったものを選ぶといい。
- HieraPad
Windows 10対応のアウトラインプロセッサ。動作は速く、日仏混在テキストも可能。
- iEdit
すでにアイデアプロセッサとして紹介しているが、アウトラインプロセッサとしても使える。しかも多言語対応(日仏混在テキスト可能)で、動作もかなり速い。
ペイントソフト/フォトレタッチソフト
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PictBear
高機能フルカラーペイント。
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AzPainter2
軽快に動作する、使いやすいペイントソフト。
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ペイント
Windows標準装備のペイントソフト。初心者にも簡単に操作ができます。とくにピクセルを指定して画像サイズを変更できるのが便利です。
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Photoscape
多機能フォトレタッチソフト。画像の閲覧、編集、アニメ作成などができる使いやすい画像編集ソフト(レタッチソフト)。撮影した写真の赤目補正やホクロ消去、図形やテキストの挿入、画像の結合/分割、リサイズなど幅広い加工が簡単に行えます。
- XnView
多機能かつ高機能な画像処理ソフト。基本は画像ビューア・画像変換ソフトで、読み込み可能な形式は400以上、書き出し可能な形式は50以上に上る。また、多彩なフィルタを備え、レタッチソフトとして利用することもできるし、さらには大量の画像ファイルを管理するソフトとしても使える。
さらに、スキャナーで連続して取り込むことができるうえ、動作も軽快なので、最近は Photoshop ではなく XnView を愛用しています。
このソフトについてはVectorのソフト・レビューをどうぞ。このページからダウンロードのページへとアクセスできます。
デジタル写真のサイズ縮小・サイズ統一
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縮小専用
デジカメで撮った写真を同じ大きさに、しかも一度に簡単にきれいに縮小するためのソフト。
ホームページ上に写真を掲載するときに便利です。デジタルカメラでとった写真は、そのままではファイルサイズが大きすぎて、ホームページに掲載できません。
デジタル・アルバムを作ろうとしたり、ホームページに写真をいくつも掲載したいとき、大変便利です。
使い方は簡単ですから、一度試してみるとよいでしょう。
Word 文書などに写真を貼り付けるときも、やはりサイズを縮小・統一してから貼り付けることをすすめます。そうしないと、容量ばかり大きくなり、扱いにくいだけです。
動画編集・音声ファイル編集
- Renee Video Editor
各種形式の動画を簡単に編集できます。以前はフリーソフトでしたが、今は有料となっています。ただし、大学生限定無料キャンペーン実施中です(2023年11月24日確認)。いつまで続くか分かりませんが、今のうちなら大学生にはチャンスですね。
- Sazanami
音声ファイル編集ソフト(WAVEファイル・MP3ファイルなど)。
- SoundEngine Free
音声ファイル編集ソフト(WAVEファイルのみ、MP3ファイルは扱えません)。
PDF関係
最近はPDFファイルが使われることが多くなりました。Adobe Acrobateが定番ですが、無料ですませることもできます。
PDFファイルにはファイル圧縮効果もあります。写真を貼り付けて容量が大きくなってしまったWordやPower PointのファイルをPDFに変換すると、上に紹介した圧縮・解凍ツールを使って圧縮したのと同じくらい、ファイル容量が小さくなります。
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DocuFreezer
Office文書やHTMLを簡単にPDFや画像ファイルに変換できるコンバータです。
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Cube PDF
PDFファイル作成ソフトです。パスワードの設定など、上級ユーザーにも使える高機能ソフトです。なお、フォントの埋め込み機能についてですが、「フォント埋め込み問題に関しては、残念ながら現在においても根本的な解決方法は見つかっておらず、いったん機能自体を取り下げると言う形になっています」とのことです。Wordなどのワープロソフトにはフォント埋め込み機能がありますので、そちらを利用してください。
「メニュー」→「オプション」→「保存」→「ファイルにフォントを埋め込む」
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pdf_as
PDFファイルの結合・分割、回転、暗号化などを手軽に行えるソフトです。Vectorのサイトからダウンロードできます。
- Foxit PDF Reader
コンパクトで素早い動作のPDF Readerです。またPDFファイルの任意の場所に線・矢印・四角形・円など描き込んだり文字を入力したりする機能(「注釈」から)も備えているので、大変便利です。書き加えた文字や線・図形などは、あとで修正・消去可能です。
- PDF-XChange Editor
機能限定でよければ軽快に動作する高機能PDViewer(PDFファイルを読むためのソフト)として無料で使えます(「ヘルプ」→「ライセンスキー」→「ツールバー/メニューに「ライセンスが必要な機能」を表示しない」をチェック)。しかも、PDFファイルのテキストやオブジェクトの編集機能(「ホーム」から)、またPDFファイルに線・矢印・四角形・円など描き込んだり、任意の場所へ文字を入力したりする機能(「コメント」から)も備えているので、大変便利です。書き加えた文字や線・図形などは、あとで修正・消去可能です。
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PDF24 Creator
簡単に使えるPDFファイル作成ソフトです。PDF24 Toolsを使うと様々な処理ができます。どんな機能があるかはリンク先で確認してください。たとえばOCR機能もありますが、優秀です。
ホームページ作成ソフト
- Nvu
Webページ作成フリーソフトです。Softnic / ワールドソフトのページからもダウンロードできます。なお、画面が英語表示になっているときは、日本語キットをインストールすれば日本語表示になります。
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Sea Monkey
Sea Monkey とは、Netscapeの後を継ぐホームページ閲覧・メール・ホームページ作成などの機能が組み込まれた総合ソフトです。
Sea Monkeyを起動し、「ウィンドウ」メニューから「Composer」を選ぶと、ホームページ作成プログラムが立ち上がります。
この他、Mozillaが提供する単体ソフトとしては、Firefox(Webブラウザ=ホームページ閲覧ソフト)やThunderbird(メールソフト)などがあります。
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なお、私(戸口)は、長年使い慣れた多言語対応テキストエディタ EmEditor(Professional版=有料)に HTML エディタとしての機能が加わったので、もっぱらこれを愛用しています。
電子書籍epub作成・閲覧・様々な処理
- Sigil
Windows、Macに対応している電子書籍作成ソフトです。HTMLを知っている人ならすぐに使いこなせるようになるでしょう。
- Thorium Reader
Windows、Mac、Linuxに対応している電子書籍閲覧ソフトです。
- calibre
Windows、Mac、Linuxに対応している電子書籍マネージャソフトです。
圧縮・解凍ツール
たとえばWordやPower Pointの書類に写真を何枚も貼り付けたりすると、ファイルの容量が大きくなりすぎて、メールに添付して送るのが難しくなります。場合によっては、相手側のサーバに拒否されたりすることもあります。そんなときには、ファイルを圧縮し、容量を減らしてから送るとよいでしょう。また、相手側から送られてきた圧縮ファイルを解凍する(元に戻す)ときにも必要となります。
圧縮・解凍には以下のソフトを推薦します。
フリーウェア(無料ソフト)を探すには
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