文字コードについて知る ― 推薦図書/サイト
1999年10月26日 「パソコンで多言語/パソコンと漢字処理」の名前で開設
2001年3月29日 「パソコンと漢字処理」の部分を独立させる
2001年10月3日 改訂 / 2003.12.8. リンク先・情報更新
2008.6.30. 情報更新 / 2017.8.17. 情報更新
日本史・日本文学研究にコンピュータを使いたいのだが、コンピュータで使える漢字がなくて困るという人、パソコンで地名・人名などの漢字がなくて困っているという人はパソコンと漢字処理を見てください。
文字コードについて知るために
コンピュータで漢字を使いこなすためには、文字コードの知識が不可欠です。
次の本を推薦します。
- 伊藤英俊『漢字文化とコンピュータ』(中公PC新書、780円、1996年)
コンピュータを使って仕事をするようになると、「文字コード」についての知識が必要になります。日本語・漢字処理の問題だけでなく、コンピュータと言語の関係を考えさせる好著です。
- 加藤弘一『電脳社会の日本語』(文春新書、710円、2000年)
「文字コード」についてもう少し詳しく知りたいと思う人は、この本をぜひ読むことです。
「文字コード」とは何か-その基本的な考え方-から、国際文字コードとしての漢字、文字コードにおけるグローバル・スタンダードの問題などが取り上げられています。文字の処理は文科系のコンピュータ技術の基本です。つまり、コンピュータを使って仕事をしている我々すべてに関わる問題といえるでしょう。
とくに漢字処理や多言語処理で頭を痛めている人には必読書といえるでしょう。
加藤さんのWebサイト「ほら貝のなかの
文字コード問題を考えるにもどうぞ。
- 清水哲郎『図解でわかる文字コードのすべて』(日本実業出版社、2700円、2001年)
「文字コード」の基本を説明しながら、難しい漢字や英語以外の外国語をコンピュータで使うにはどうしたらよいかも紹介する、実用書。上の2冊は理論編だとすれば、これは応用編といったらよいでしょう。
コンピュータを使いこなすようになると、実際に使用できる文字にいろいろと制限があることがわかってきます。
- JISコードには6000字あまりの漢字しか収録されていない。人名や地名、日本の歴史や文学で登場する漢字が使えない。
- WindowsとMacintoshで書類のやりとりをするとき、一部の文字が化けてしまう。
- 電子メールやインターネットのホームページで文字化けが起こる。
- 英語以外の外国語を使うにはどうしたらよいか? フランス語、ドイツ語などの西欧言語の場合は? ギリシャ語やロシア語は? アラビア語、ヘブライ語、中国語、韓国語は?
- 日本語と、これらの外国語が混在する文書を書くにはどうしたらよいか?
これらの問題には、すべて文字コードが絡んでいます。ところがこれまで、文字コードについて初心者にもわかるように解説した本がほとんどありませんでした。
本書は、初心者にも理解できるように図表や画像を多数用いながら、文字コードのことをわかりやすく解説しています。それだけでなく、上にあげたような問題で悩んでいる人に、現時点で可能な解決手段を提示してくれてもいます。
その他にも、次のような人たちに本書を推薦したいと思います。
- コンピュータでどこまで文字が使えるか知りたい人
- 英語以外の外国語を学んでいる/使っている人
- 多言語処理に関心のある人
長崎外国語大学の学生は、全員「英語以外の外国語を(も)学んでいる/使っている人」に該当しますから、迷わずこの本を読むように!
インターネット上では次のサイトが大変参考になります。
- 文字コード問題を考える
上に紹介した加藤弘一氏のWebサイト「ほら貝」の中のページです。コンピュータの文字コードについて考えるときの参考になる。こちらも是非読んでおいてほしいですね。
- 「文字コードをめぐって(文字講堂)」
南堂久史さんのサイト。「このホームページでは、文字コードについて述べます。特に、JISの新規格 ・ 略字 ・ 異体字 ・ 機種依存文字 ・ ルビについて。」(南堂さん自身によるページ冒頭の紹介)
「他の人のホームページ」(リンク集)も参考になります。
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euc.JP
伊藤隆幸さんのホームページ。「フォントデータ」「文字コードの話」「従来の文字コードとUnicodeの対応に関する諸問題」など、文字コードやフォントの問題に関心を持つ人にお薦めします。
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